社内システム開発費用を解説|開発種類別の相場・見積もりの確認ポイント
社内システム開発費用を最適化|相場・見積もりチェックポイントを解説
社内システム開発の費用はいくらかかる?相場や見積もりの確認ポイント、費用を抑えるコツを解説。
業務効率化やデータの一元管理を実現するために、社内システムの導入を検討する企業は多いでしょう。しかし、開発費用がいくらかかるのかわからず、なかなか踏み出せないという担当者もいるのではないでしょうか。
ここでは、社内システム開発の費用相場や種類別の目安、見積もりの際に確認すべきポイント、開発費用を抑えるためのコツなどをわかりやすく解説します。これから社内システム開発を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
適切な開発予算の設定の必要性

社内システム開発を成功させるには、適切な開発予算の設定が不可欠です。予算設定を軽視すると、開発途中で資金が不足したり、想定外の追加費用が発生したりするリスクが高まります。結果として、プロジェクトの遅延、機能の縮小、最悪の場合には開発中止に追い込まれる可能性も出てきます。
適切な予算設定を行うメリット
リスクの軽減
初期開発費用だけでなく、保守・拡張費用まで含めた全体像を把握することで、リリース後の資金ショートや想定外の出費といったリスクを防ぎ、システムの安定稼働を実現できます。
関係者間の合意形成の促進
費用を明確に可視化することで、経営層、現場担当者、開発ベンダー間での認識のずれを解消し、迅速な合意形成を促します。これは、プロジェクトをスムーズに進める上で非常に重要です。
開発スケジュールの遵守と品質確保
十分な予算を確保することで、開発チームは余裕を持って作業に取り組め、品質の高いシステムを予定どおりに完成できます。
費用対効果の向上
適切な予算設定は、無駄なコストを削減し、投資対効果を最大化することにつながります。
予算策定の3つの費用
初期開発費用
システム構築に必要な費用で、要件定義、設計、開発、テスト、導入といった工程ごとの費用が含まれます。各工程に必要な工数を正確に見積もり、適切な人材を配置することが重要です。
保守費用
システムを安定稼働させるための費用で、バグ修正、セキュリティ対策、バージョンアップ、ヘルプデスク対応などが含まれます。長期的な運用を見据え、年間の保守費用をあらかじめ計上しておく必要があります。
拡張費用
新機能追加やシステム改修に必要な費用で、ビジネス環境の変化やユーザーニーズへの対応のために発生します。将来的な拡張性を考慮し、柔軟に対応できる予算を確保しておくことが重要です。
これらの費用を明確に示した上で、それぞれの内訳を詳細に説明することで、関係者全員の理解と合意を得やすくなります。
追加コストを防ぐ見積もりの確認ポイント

システム開発でよくあるトラブルの一つが見積もり時の認識相違による、想定外の追加コストの発生です。
これを防ぐためには、見積もりを慎重にチェックする必要があります。
重要な確認ポイントは次の3点です。
作業範囲の明確化
見積もりで最も重要なのは作業範囲の明確化です。たとえば「〇〇機能の実装」ではなく、「〇〇機能の入力画面作成、DB登録、帳票作成、〇〇システム連携まで」のように具体的に示してもらいましょう。あいまいな表現は後々のトラブルの元になります。開発会社に見積もりを依頼する段階で、必要な機能を洗い出し、それぞれの実装内容を詳細に伝えましょう。
たとえば、ログイン機能一つ取っても、シンプルなID・パスワード認証だけでなく、二段階認証やソーシャルログインなど、さまざまな実装方法があります。これらの仕様を明確にすることで、見積もりの精度を高め、認識の齟齬を防げます。また、開発後のテストフェーズや、システムリリース後の保守・運用、ドキュメント作成なども作業範囲に含まれるのかを確認しましょう。これらが含まれていない場合、後々別途費用が発生する可能性があります。
見積金額の妥当性確認
提示された見積金額が妥当かどうかを判断するためには、その根拠を理解することが不可欠です。
見積書には、機能ごとの工数と単価が明細化されているかを確認しましょう。
単に合計金額だけでなく、各工程にどれだけの時間と費用がかかるのかを把握することで、見積もりの妥当性を判断できます。
内訳が不明瞭な場合は、開発会社に詳細な説明を求め、納得いくまで確認することが大切です。
さらに、開発に用いる技術や人材のスキルレベルなども見積金額に影響します。
これらの情報も合わせて確認することで、より精度の高い判断が可能になります。
前提条件の認識合わせ
見積もりには、必ず前提条件が存在します。たとえば、「開発期間は〇か月」、「〇〇システムはすでに導入済み」といった条件です。これらの前提条件に相違があると、追加費用が発生する可能性があります。
見積もりの前提条件をしっかり確認し、認識のずれがないかを確認しましょう。
確認項目 | チェックポイント |
---|---|
作業範囲 | どこまで開発費用に含むのか?あいまいな表現はないか? |
見積金額 | 機能ごとの工数・単価は明細化されているか?妥当な金額か? |
前提条件 | 開発期間、既存システムの有無など、認識にずれがないか?テスト費用、保守費用、ドキュメント作成費用が含まれているか? |
これらのポイントを事前に確認することで、追加コスト発生のリスクを抑え、スムーズなシステム開発を実現できるでしょう。
機能要件別の開発費用の目安
システム開発の費用は、実装したい機能によって大きく変わります。ここでは、主な機能別の開発費用目安をまとめました。
機能 | 開発費用目安 | 費用変動の要因 |
---|---|---|
ログイン機能(メールアドレスのみ) | 10万円~70万円程度 |
|
決済システム(システム構築を含む) | 30万円~300万円程度 |
|
ユーザー会員のデータ管理機能 | 20万円~100万円程度 |
|
アプリのデザイン | 10万円~100万円程度 |
|
データ利用(新規取得) | 50万円~100万円程度 |
|
他社ツールの実装 | 5万円~程度 |
|
上記はあくまで目安であり、機能の実装内容によって費用は変動します。たとえば、ログイン機能でも二段階認証などを追加すれば費用は増加します。また、上記以外にもさまざまな機能があり、それらを組み合わせることでシステムは構築されます。そのため、必要な機能を明確にした上で、開発会社に見積もりを依頼することが重要です。
社内システム開発費用を最適化するポイント|LogicGateにご相談ください
社内システム開発の費用は、必要な機能、規模、開発会社によって大きく変動します。ここでは、開発費用の目安、見積もりの確認ポイント、予算設定の重要性について解説しました。
開発費用を抑えるためには、本当に必要な機能の絞り込み、既存システムの活用、段階的な開発などが有効です。また、開発会社との綿密なコミュニケーションも重要です。
追加コストを防ぐためには、見積もりの際に作業範囲、金額の妥当性、前提条件を明確にする必要があります。機能ごとの工数・単価の内訳や、テスト・保守・ドキュメント作成費用が含まれているかを確認しましょう。
より正確な費用や最適なシステム開発プランについては、LogicGateにご相談ください。専門スタッフがお客様のニーズに合わせた最適なご提案をいたします。
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