【業務システム開発】クラウド導入のメリットと導入の進め方を解説

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業務システム開発におけるクラウド導入のメリット・導入の進め方を解説!

クラウドサービスの普及に伴い、従来のオンプレミスシステムからクラウドへの移行が進んでいます。その背景には、初期投資の削減や運用コストの削減といった、クラウドシステムならではのメリットが大きく影響しています。こちらでは、業務システム開発におけるクラウド導入のメリットや導入の進め方について解説します。

クラウドシステムの概要

クラウドシステムの概要

クラウドシステムとは

クラウドシステムとは、インターネット上のサーバーを利用してサービスやデータを提供するコンピューティングシステムのことです。従来のオンプレミスシステムとは異なり、ユーザー企業側ではハードウェアを用意する必要がありません。具体的には次のようなサービスが代表的です。

サービス 概要
SaaS(Software as a Service) インターネットを通じてソフトウェアを提供
PaaS(Platform as a Service) アプリケーションの開発・実行環境を提供
IaaS(Infrastructure as a Service) サーバー・ストレージなどを提供

企業はこれらのサービスを必要に応じて利用することで、自社のサーバーを持たずにシステムを利用できます。つまり、インターネット接続さえできれば、場所を選ばずにシステムにアクセスできるというメリットがあります。

従来のオンプレミスシステムとの違い

従来のオンプレミスシステムでは、以下のようなプロセスが必要でした。

  • サーバー・ネットワーク機器などのハードウェア調達
  • ソフトウェアのインストール
  • 自社施設内でのシステム環境構築

しかしクラウドサービスの登場により、このようなプロセスは不要になりました。クラウドサービスとは、以下のような違いがあります。

オンプレミス クラウド
自社所有のハードウェア ハードウェア不要
自社運用 事業者運用
長期間の利用が可能 短期間で利用可能

クラウドの利点は、ハードウェアなどの初期投資が不要で、すぐに利用開始できることです。クラウドサービスを利用することで、ハードウェアの調達や環境構築といった煩雑な作業から解放され、迅速にシステムを立ち上げることが可能になります。

業務システムにおけるクラウド導入のメリット

クラウド導入のメリットは大きく分けて以下の5つが挙げられます。

初期投資コストの削減

クラウドシステムの大きなメリットの一つが、従来のオンプレミスシステムに比べて初期投資コストを大幅に削減できる点です。オンプレミスの場合、導入時にサーバーやストレージなどの機器を購入する必要があります。

一方クラウドでは、クラウドベンダーが用意したインフラリソースを賃借する形になるため、機器調達の必要がありません。必要な分だけリソースを賃借できるため、初期投資を最小限に抑えられます。さらにシステムの拡張も柔軟に対応可能で、ビジネス拡大に合わせてすぐにリソースを追加できます。

運用コストの削減

クラウドサービスを利用すれば、オンプレミス型のシステムに比べて運用コストを大幅に削減できます。主な理由は以下のとおりです。

  • ハードウェア機器の購入が不要
  • 保守・運用をクラウドベンダーに委託できる
  • 必要に応じてリソースを柔軟に調整可能

つまり、従来のシステム運用で必要だった以下のコストが大幅に削減されます。

このように、クラウドサービスを活用することで運用コストを最適化し、ITコストを抑制することができます。

システム導入・拡張の短期間化

クラウドサービスを活用することで、従来のオンプレミスシステムと比べてシステムの導入や拡張が短期間で実現できます。

具体的には以下の2点が挙げられます。

物理サーバーの調達が不要

クラウドサービスではクラウド事業者が用意したサーバーリソースを利用するため、物理サーバーの調達が不要になります。これにより、従来のようにサーバー調達からシステム構築までの期間を大幅に短縮できます。

自動スケーリングに対応

クラウドサービスでは、利用状況に応じて自動的にリソースを拡張・縮小する「自動スケーリング」機能が備わっています。この機能を利用すれば、手動での運用作業を最小限に抑えられるため、システムの拡張がスムーズに行えます。

このようにクラウドサービスの利用により、オンプレミスシステムと比べてシステムの導入から本番運用までの期間を大幅に短縮できるメリットがあります。

最新のセキュリティ対策が受けられる

クラウドサービスでは、セキュリティについてサービス提供側が高度なセキュリティ対策を常に講じています。

例えば以下のような対策が施されています。

  • 最新のセキュリティパッチの適用
  • 高度な認証システムの採用(多要素認証など)
  • 専門の監視体制によるリアルタイムの脅威検知
  • 堅牢なファイアウォール設定の構築

このように、企業が自社でセキュリティ対策を行うよりも、専門家集団によりセキュリティが担保されているのがクラウドの大きな強みです。企業はサービスを利用するだけで、最新のセキュリティ対策を享受できるのです。

BCP対策が容易

クラウドサービスを活用することで、災害などの非常時にもシステムを継続して稼働させることができます。クラウドベンダーが全国に分散したデータセンターを保有しているため、ある地域で被災した場合でも、他拠点からのシステム提供が可能です。

また、クラウドサービスではデータのバックアップが自動的に行われますので、被災時のデータ損失リスクが低減します。さらに、リモート環境からでもアクセスできることから、拠点が使用不能になった場合でも業務を継続することが可能です。

このようにクラウドサービスを活用すれば、従来の自社運用に比べ、BCP(事業継続計画)対策が容易になります。

クラウド導入の進め方

クラウド導入の進め方

クラウド導入の進め方は以下の流れが一般的です。

  • 1.現状分析と課題の洗い出し
  • 2.要件定義
  • 3.クラウドベンダー選定
  • 4.プロジェクト体制の構築
  • 5.設計・構築・移行
  • 6.テスト・運用開始

まずは現状業務の分析と課題の洗い出しから始めます。次に必要な要件を定義し、複数のクラウドベンダーを比較検討して最適なベンダーを選定します。その後プロジェクト体制を整備し、本格的な設計・構築・移行作業に取り掛かります。最後にテストを実施し、本番環境への移行を行います。この一連の流れを着実に進めることで、スムーズなクラウド導入が可能となります。

業務システム開発・導入の失敗パターン-クラウドシステムの初期投資が高くなる理由

クラウドシステムは、初期費用を抑えて柔軟に利用できることから注目されています。

しかし、「クラウドは安い」というイメージとは裏腹に、思わぬコストがかかってしまうこともあります。

なぜコストが高くなる?

想定外のサービス利用

クラウドでは、使った分だけ料金が発生します。例えば、データの保存量や処理能力が予想以上に増えてしまうと、料金も高くなってしまいます。

人件費の見落とし

クラウド導入後も、システムの管理や運用は必要です。社内のIT担当者の負担が増えれば、人件費も増加する可能性があります。

システムの複雑さ

導入するシステムの規模や複雑さによっても、費用は大きく変わります。大規模なシステムや、高度な機能を求める場合は、費用も高くなります。

コストを抑えるためには、利用状況をしっかり把握したりサービスごとの料金体系を比較するといった地道なチェックが必要です。複数のクラウド事業者の料金体系を比較し、自社の利用状況に合ったプランを選びましょう。

業務システム開発・導入時のクラウド移行で検討すべきこと

業務システム開発・導入においてクラウド移行を検討する際は、以下の点を重点的に確認しましょう。

セキュリティ対策

業務システムの安全性確保は不可欠です。クラウドベンダーのセキュリティポリシーやプライバシーマークを確認しましょう。

カスタマイズ性

業務システム開発では、自社の業務フローに合わせたカスタマイズが必要です。自社の業務に必要な機能が揃っているか、追加カスタマイズが可能かどうかを確認しましょう。

コスト

業務システム導入時のコストは、単純な初期費用だけでなく長期的な視点で評価します。安価なサービスでも、制限が多ければ業務システムとして非効率になる可能性があります。

これらの点を十分に検討し、自社に最適なクラウドサービスを選択することで、業務システム開発・導入におけるクラウド移行を成功させ、業務効率の向上とコスト削減を両立させることができます。

Webアプリ開発・クラウドシステム開発のご依頼はLogicGateへ

クラウドシステムの導入は、初期投資コストの削減や運用コストの削減などのメリットがあります。システム導入や拡張が短期間で行える点や、最新のセキュリティ対策を受けられる点も魅力的です。さらにBCP対策の容易さもクラウド活用の大きな動機となっています。

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